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巣箱

細々とポケモン小説を書き綴るサイトです。

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バグの森④ ーヤツカハギー

 技を使ってキコリを村まで運んでいると、カモネギが家の前で腕を組んで仁王立ちとなって待ち構えているのが見えた。あの様子だと、自分を忘れて行った主人に対して大変ご立腹のようだ。


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バグの森③ ーキコリー

俺は誰かに頭を叩かれて目を覚ました。真っ先に視界に飛び込んできたのは、白いお腹と黄色い口ばし。
 茶色い翼で俺の頭をたたき続けているそいつの顔は、逆さから見ても真剣だった。

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バグの森② ーオグモー

木々の合間から空を見上げて、俺は惜しいと思った。月は雲に囲まれて、森をほのかに照らすことさえ放棄している。せっかくの丸い月の日だというのに、とても残念だ。
 俺は霞んだ月には興味がないため、仲間が待つ縄張りへと足を進めた。

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バグの森① ーコウヒー

雲に遮られた月明かりが、行き場をなくして空に散らばっている。
 俺にとっては夜を照らす光は邪魔でしかないため、今日のような日はかなり有り難い。

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バグの森


 ――ポケモンバトルでは、対戦相手のポケモンに対してどれだけ相性の良い技を使えるかが、勝利の鍵となる。それはつまり、相性によって勝ち負けが決まるということだ。
 これはバトルの世界だけでなく、自然界にも当てはまる。

 森の生態系を見てみると、概ね飛行タイプである鳥ポケモンが森を支配している。その理由は、相性を考えれば自ずともわかることだ。森に住むポケモンのほとんどは、虫や草タイプと言った飛行タイプを苦手とするポケモンである。そのため、相性で有利な鳥ポケモンが生態系の頂点に立つのは、別段不思議はない。

 ポケモンは相性で上下が決まる――――それは、我々人間にとって“常識”であった。しかしその常識が、奇しくも自然界によって崩されようとしている。
 タイプ相性をものともせず、全く逆の生態系を織り成していく野生のポケモンたち。それはまるで、正常なプログラムにバグが生じたように、異常な生態系を作り出していた――。
           ―― ポケモン生態学者 バルーズ・チャトロー ――

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クロコダイル
性別:
女性
自己紹介:
このブログについての説明は、Aboutをお読みください。
某小説サイトで書いてたものを移転させています。現在書き直し&連載中です。たまに一次創作も書いてます。
なお他小説投稿サイトと違う作品を投稿してます。

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